5年間に渡る「市場づくり」。

Panasonic / アジア・オセアニア市場向けECO商品導入プロジェクト

2008年当時、日本では「ECO」を訴求するTVCMや広告があふれ、中にはスローガンだけが躍っているものも少なくありませんでした。その中で私たちに与えられた課題は、アジア・オセアニア市場に向けたPanasonic商品のECO訴求。アジアの市場は日本ほどECOに対しての情報もなく、その関心も低い。そこに向けてECO商品の価値を伝えるにはどうすればよいか。アジア・オセアニアに「ECO商品」という新しい市場をつくったCOMSELのプロジェクト、5年間の軌跡です。

2008

基礎を築く

「商品と共に、概念をローンチする」。1年目の課題は、ECOが認知されていない各リージョンの方々に、地球規模の温暖化や環境問題から、身近なPanasonic商品に導く“わかりやすい動線”を創ることでした。動線構築の入口は「Save energy=Save money」の浸透。COMSELの開発したPRキットが各リージョンに配布され、新しい市場づくりの第一歩を踏み出しました。

2009 Stevie Awards Finalist

2009

教 育

2年目に向けての取り組みは、 ユーザーのECOの概念をSave moneyから環境に配慮したライフスタイルに深化させること。PanasonicがECOの教育・啓蒙の先頭に立ち、「ECO=Panasonic」をマインドセットするために、PRキットを更新。さらに楽しみながらECOへの理解を進化させるWebサイトを始動。各リージョンに新しい価値観を生みだし、確かなプレゼンスを獲得しました。

2009 Stevie Awards Finalist

2010

エンターテインメント

3年目の2010年は、東南アジアで急速に拡大した『携帯電話でのWeb閲覧』に着目。プリントメディアに加え、PC・携帯の両方で閲覧できるECO機能訴求動画を制作。機能を擬人化した動画が話題となり、他社がECO訴求で追随する中、Panasonicファンを拡大しました。

2011 Stevie Awards Grand Prix

2011

発展と支援

4年目には、日本で展開していた『ECONAVI』がアジア・オセアニア市場へ。新コンセプト『ECONAVI』を、販社、流通、販売店に周知徹底させるための専用キットの開発。さらに消費者だけでなく、企業、政府(B2B/B2G)に対する包括的展開をサポート。各リージョンのマーケティング・コミュニケーション活動の強化を図りました。

2011 Stevie Awards Grand Prix

2012

革新。そして次のステージへ

そして、5年目。すでにECOという言葉の下に、数多くのメーカーが参入しました。Panasonicの持つECOの先駆者としてのプレゼンスをさらに強固なものとするため、ECONAVIを武器に従来の白物家電の殻を破った革新的なビジュアル・ブランディングを提案。ECONAVI商品の技術力・先進性を強力にマインドセットするビジュアルは、市場に大きな衝撃を与え、アジア・オセアニア以外の国でも店頭やプリントメディア、TVCMなどに活用されました。

2013 Stevie Awards Bronze Award